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タマネギでハンカチを染めてみよう!!

1 はじめに

 洋服やハンカチなど、ふだん使っている布には、さまざまな色がついています。それは、「染色」といって、布ができあがってから染料で布を染めたものです。
 タマネギの皮を使ったとても簡単な染め方を紹介します。ふつうは捨ててしまう茶色の皮の部分を用います。だれにでも簡単にできるので、気軽に挑戦してみてください。

2 用意するもの

・タマネギの皮 3個分
・白い布(ハンカチなどの新品は一度洗っておくとよい) 1枚
・焼きみょうばん(ぬか味噌漬けや煮物に使われます) 大さじ2杯
  100g300円前後でスーパーマーケットなどで購入できます。 (10グラムほど)
輪ゴム 5〜10本
・コンロ   1個
・なべ 1個
・ざる 1個
・バットまたはボール  1個

3 ハンカチの染め方

(1) ハンカチの準備をする
 ハンカチに模様をつけるために、四つ折りにして一部をつまみ、輪ゴムを数回まいて、きつくしばります。
(2) タマネギの皮を煮る
 タマネギの皮をなべに入れ、タマネギの皮がひたひたになるくらいまで、水を入れて火にかけます。皮から色素がとけ出してこい茶色になるまで、ふっとうさせておきます。
 20分ほどで火を消し、ざるでこしてごみを取り除きます。
(3) ハンカチを煮汁につける
 こした煮汁にハンカチを入れます。
 はしでよくかきまぜながら15分ほど火にかけます。
 この間を利用して、コップ2杯のお湯に焼きみょうばんを大さじ2杯とかしておきます。
(4) ハンカチを焼きみょうばんをとかしたお湯(媒染液)にひたす
 ハンカチを煮汁から出して軽く水をきり、焼きみょうばんをとかしたお湯にひたします。
 5分ほどひたした後、水道水でよくすすぎます。

さあ、できあがり!!


媒染液  染料を生地に定着させる作用をもつ助剤のことを、媒染液といいます。草木染では、同じ染料を使っても媒染液の種類によって違う色が出ます。

4 しばったあとが模様になった

 布の一部をしばり、そのまま染めると布に模様がつきます。これが、「絞り染め」と呼ばれる染色の方法です。
 輪ゴムを取ってハンカチを開く時が、この実験でいちばんわくわくする瞬間です。



 どんな模様ができたかな? 

カーソルを上の写真にあわせてみましょう。




5 先生方へ

 1時間ほどでできます。クラブ活動、生活科、総合的な学習の時間などを使ってぜひ挑戦してみてください。
 今回はたまねぎの皮で染色しましたが、身の回りにある植物は、どんなものでも「染料」として利用できます。庭やベランダ、道ばたや森に生えている植物を採取して、草木染めに挑戦してみても楽しいものです。
 ここでは媒染液として焼きみょうばんを溶かしたものを使用しました。この媒染液の種類によって、染め上がりの布の色が違います。焼きみょうばんではハンカチは黄色系に染め上がりますが、木酢酸鉄では、グレー系に染め上がります。媒染液を変えてみるのも児童にとっては、楽しいことだと思います。

 作業には火気を使用します。やけどや火の元には十分注意が必要です。

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