back |
1 目的
コアセルベートを形成し、細胞との類似点を考察する。 |
2 準備
2%アラビアゴム水溶液、2.5%ゼラチン水溶液、50%グリセリン水溶液、0.1%塩酸、スライドガラス、カバーガラス、ピンセット柄つき針、駒込ピペット、試験管、光学顕微鏡 |
ゼラチン水溶液は使用直前に作り、温めておく |
3 方法
(1) | 試験管にアラビアゴム水溶液を2mL入れ、これにゼラチン水溶液を2mL入れる。 | |
(2) | 混合液に塩酸をスポイトで滴下すると白濁するが、撹拌(カクハン)すると消える。さらに、塩酸を加えると再び白濁する(消えない)。 |
撹拌(カクハン)して消える状態 | 撹拌(カクハン)しても白濁した状態 |
(3) | 試験管から試料をスライドガラスに1滴とり、カバーガラスをかけプレパラートを作成する。 |
4 観察
(1) | 試料にグリセリン水溶液を2mLを加えたり、スライドガラス上でメチレンブルーを滴下したりすると観察しやすくなる。 また、ゼラチン水溶液を温めておくとよい。 |
|
(2) | 分裂したり、接合したりする粒子を探してみよう。(下の動画は4倍速) |
|
5 参考
(1) | pHが1.5〜4.8の酸性溶液中ではアラビアゴム水溶液ゴム粒子は負に、ゼラチン粒子は正に帯電している(図1)。 | |
(2) | 2%アラビアゴム水溶液と2%メチレンブルー水溶液を、スライドガラス上に1滴ずつ離れて落とし、カバーガラスを静かにかけて両液の境界面を観察してみよう(図2)。 |
図1 顕微鏡写真(600倍) ゼラチン+アラビアゴム | ||
図2 顕微鏡写真(600倍) メチレンブルー+アラビアゴム |
back |