消化薬でデンプンを分解する
1 実験の目的
消化薬に含まれているデンプンを分解する酵素を利用して、その働きを確認する。
2 実験の器具
試験管、試験管立て、ビーカー、薬さじ、時計、駒込ピペット、ガスバーナー、三脚、金網、温度計、ガラス棒、はさみ、ろうと、ろ紙、ろうと台、メスシリンダー、消化薬、10%塩酸、オブラート、市販のうがい液(ヨウ素入り)
3 方法
(1)
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オブラート(3枚)をはさみで切り込み100mLビーカーに入れる。
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(2)
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40℃の湯50mLを加え、湯せんしながらオブラートをよく溶かしてノリ状にする。
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(3)
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手順(2)の溶液をろ過し、溶けきれなかったオブラートを取り除く。
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(4)
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オブラート液2mLを試験管に取り、うがい液と10%塩酸をそれぞれ1滴ずつ加えて色の変化を観察する(対照用色水)。
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(5)
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40℃で湯せんしながらオブラート液に消化薬を薬さじ(小)1杯分加えて、よく混ぜる。
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(6)
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1〜2分ごとにオブラート液2mLを試験管に取り、ただちにうがい液と10%塩酸をそれぞれ1滴ずつ加えて色の変化を観察する。
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5 結果
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試験管は左側から
対照用色水
反応時間1分30秒
反応時間3分
反応時間4分30秒
反応時間6分
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6 考察
デンプンが消化薬中の酵素によって分解されると、試験管内の溶液の色がだんだんと薄くなる。この実験では約4分30秒で試験管内のデンプンがすべて分解されたことが分かる。