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ニワトリの初期発生の観察
1 目的
ニワトリの4日胚(培養4日後)を用いて心臓・脳・眼・耳などの各器官の形成過程を観察する。 |
2 準備
ニワトリの有精卵、ビーカー、ペトリ皿、0.8%生理食塩水、スライドガラス、ハサミ、ピンセット、柄つき針、薬さじ、ふ卵器、実体顕微鏡 |
3 方法
(1) | 有精卵を、ふ卵器で37℃、4日間培養する。ふ卵器内に、水を入れたビーカーを入れ乾燥を防ぐ。 | |
(2) | 培養後の有精卵を、ペトリ皿に割る。 | |
(3) | 胚の周りをハサミで切り、0.8%の生理食塩水を入れたペトリ皿に移す。胚膜はピンセットや柄つき針で胚から分離しておくと観察しやすい。 |
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4 観察
(1) | 心臓・脳・目・耳などの各器官形成の様子が観察できる。また、心臓がゆっくり拍動している。 |
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5 参考(アクチビン処理による心臓の誘導)
(1) | 最新の研究では、両生類(アフリカツメガエル)では、アニマルキャップ(未分化な細胞群)からアクチビンを用いて、人為的に心臓を誘導させることができるようになった。 下の動画は、胞胚期のアニマルキャップをアクチビンで処理して、2日間培養したものである。 一定の周期で拍動しているが、人為的に誘導してつくった心臓である。 アクチビン濃度を変えることで、脊索や筋肉など様々な組織や器官を誘導してつくるが可能となった。 |
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