ムラサキツユクサを使った減数分裂の観察
1 減数分裂の分裂期の細胞を観察するために
2 準備 (1) 材料 ムラサキツユクサ (2) 器具 顕微鏡 スライドガラス カバーガラス ピンセット ろ紙 (3) 試薬 酢酸オルセイン液 70%エタノール溶液 3 方法 (1) ムラサキツユクサの若いつぼみ(2〜3mm)を取り出し,70%エタノール溶液に入れて固定する。 (2) 固定したつぼみをスライドガラスに載せ,ピンセットを使って葯を取り出す。 (3) 取り出した葯を,ピンセットを使ってスライドガラスになすりつける。 (4) 酢酸オルセイン液を1〜2滴滴下し,5分間放置して染色する。 (5) カバーガラスをかけ,その上にろ紙を置き,親指で押しつぶしてプレパラートを作成する。 (6) 顕微鏡で観察する。 4 プレパラート作成の動画
5 観察
6 留意点 「1」の「減数分裂の分裂期の細胞を観察するために」でも述べたように,ムラサキツユクサのつぼみを用いた減数分裂の観察を成功させるためには,分裂期にある細胞を固定できるかどうかがポイントである。しかし,どの花粉母細胞がいつ減数分裂を開始するかは分からないので,分裂期にある細胞を固定することが難しい。何度も観察を試みた結果,午前7時から30分毎にムラサキツユクサの若いつぼみを10個ずつ固定,観察し,分裂期の細胞が得られるまで続ければ,分裂期にある細胞を固定できることが分かった。 しかし,この実験を生徒実験として行うには,分裂期にある細胞をたくさん固定し,準備する必要があるが,それは難しい。よって,事前に減数分裂が観察できるプレパラートをいくつか作成しておく必要がある。 7 参考文献 生物教科書「013」 生物T 東京書籍 |