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手羽を用いた骨格標本の作製

目 的
 
相同器官の例としてヒトの上肢骨とニワトリの前肢骨の比較をする。両者を比較すると、形の違いばかりに目が行くが、骨の数やつき方が同じである。身近な材料である手羽を用いることにより、楽しみながら相同器官の学習をしてみよう。

2 準 備
 (1) 材料
   ニワトリの手羽(スーパーなどに売っている、手羽元と手羽先がつながっているもの)
 (2) 器具
   歯ブラシ(使い古しの毛先が開いたものの方が使いよい)、黒画用紙、接着剤、鍋、醤油、わりばし(またはピンセツト)
 (3) 薬品
   2%水酸化ナトリウム溶液

3 実験手順
 (1) 鍋に水を入れ沸騰させる。

 (2) 沸騰した湯の中に手羽先を入れ、醤油を加え、20〜30分ほど煮込む。
 (3) 注意深く解剖し、骨を取り出す。

  *生の状態に比ベ、煮た方が容易に肉を取り除くことができる。
   醤油は臭い消しの役目をする。
 (4) 骨を2%水酸化ナトリウム溶液に入れ15分ほど加熱する。これによって、まだ骨に残っている肉を取り除きやすい状態にすることができる。(水酸化ナトリウムは強アルカリで劇薬。取り扱いに十分注意する必要がある。)
 (5)骨をわりばし(ピンセット)でつまんで取り出す。
    水酸化ナトリウムを洗い流し、歯ブラシで骨に付いている肉を取り除くようにして洗う。
 (6〉骨を乾かす。
 (7)黒画用紙に図を参考にして骨を並べ、接着剤(または、セロハンテ−プ)で貼り付ける。
ヒトの上肢骨の図と見比べて骨の数・つきかたが同じであること(すなわち相同器官であること)を確認する。

  ニワトリの前肢骨

 

 

  ヒトの上肢骨


     図:実教出版「高校生物TA」より引用 

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