八社(はっしゃ)神社 <時代>鎌倉時代 <地域>知多
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八社神社 |
梵鐘(ぼんしょう)(国指定重要文化財) |
<所在地> 知多市北粕谷(名鉄常滑線 新舞子駅 下車 徒歩20分)
<概要>
八社神社は知多市粕谷地区の村社で,祭神は天照皇大神であり,古くから村民の崇拝を受けてきた氏神である。「尾州雑誌」(びしゅうざっし)によれば,1463年(寛正4)に地元の支配勢力であった一色(いっしき)氏によって創建されたとされる。なお棟札(むなふだ)によれば,八社神社が現在のように粕谷地区の氏神となる以前には,常滑の大野荘(おおのしょう)の惣社(そうしゃ)として,大野荘全体の氏神として広く崇拝を受けていたことが分かる。
社宝としては,国の重要文化財に指定されている梵鐘(ぼんしょう)が伝えられている。この鐘には1274年(宝治元)の銘がみられ,年代の明らかな鎌倉時代の梵鐘の代表作品と言われている。銘によれば,山河助清が鋳造して岐阜県美濃の清水寺に奉納したものであることが分かるが,その後どのような経路をたどって八社神社に収まるようになったかは全く不明である。一説によれば,戦の折りに合図に鐘を打ちならした関係から運び込まれたのではないか,と言われているが,謎の多い梵鐘である。
<学習のポイント>
戦国時代に当地域を支配した一色氏の強大さを示す地域に残る好例として紹介したい。
<見学のポイント>
のどかな水田風景の中にある神社である。ゆっくりと見学したい。
<参考資料>
「知多市誌」
<問い合わせ先・ホームページ>
八社神社
知多市歴史民俗博物館 0562-33-1571 http://www.city.chita.aichi.jp/kyouiku/syougai/hyu-tory/index.html
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