板山長根古窯群(いたやまながねこようぐん)  <時代>平安〜室町時代  <地域>知多
板山長根古窯 内部

<所在地> 阿久比町板山長根(名鉄阿久比駅 徒歩40分)
<概要>
 知多半島には多くの古窯が残っている。現在の常滑を中心に,平安時代末期から室町時代にかけて築かれたもので,現在の常滑焼と区別するために”古常滑”と総称されている。推定では半島全体で3,000基ほどの窯が築かれていたという。構造は丘陵の斜面を利用した10〜20メートル規模の登り窯で,中央部には分焔柱(ぶんえんちゅう)と呼ばれる柱が立てられ,炎が両側からまわって窯内の温度が一定になるような工夫がみられる。
 製品は皿や茶碗・大型の瓶(かめ)・壺などで,青森から鹿児島まで全国各地に水運を利用して運ばれていった。最近では伊豆七島や種子島などからも見付かっている。
 阿久比町には愛知県指定文化財になっている板山長根古窯群三基が保存されている。1978年(昭和53)に発掘調査された窯跡で,12世紀後半のものと推定されている。三基とも分焔柱をもち大変によい状態で残っており,特に2号基には分焔柱の天井部分が残っている。出土品は山茶碗と山皿がほとんどである。

<学習のポイント>
 農業の発達とともに中世の産業の発達を示す好例として取り上げたい。  
<見学のポイント>
 現在は窯全体を覆う屋根がつくられて保存されている。2号基には山茶碗が詰まったままの状態を見学することができる。出土品は阿久比町公民館に展示されている。見学を希望する時には教育委員会の許可が必要である。
<参考資料>
 「阿久比町市誌」 「あぐいのあゆみ」
<問い合わせ先・ホームページ>
 阿久比町教育委員会 0569−48−1111

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