観福寺(かんぷくじ)  <時代>鎌倉時代  <地域>知多
観福寺の本堂 仁王門

<所在地> 東海市太田町(名鉄太田川駅より徒歩30分)
<概要>
 観福寺は702年(大宝2)に行基が開山した知多三山の一つで,この地方の古刹である。これまで不幸にも何度か火災に遭ったがその都度改修され,現在の本堂は1665(寛文5)年の築造である。本堂内には国・県指定文化財の厨子(ずし)と須弥壇がある。本尊は十一面観世音菩薩で,藤原期の作品である。また,脇侍二尊は市の指定文化財である。その他,当寺には絵画,彫刻,工芸品など貴重な文化財が多く保存されている。また,正門,仁王門も備わり,風格を備えた寺院である。
 本堂内の宮殿は鎌倉時代の建造で本尊を奉安する。柱間一間四方の入母屋造りで鎌倉時代の様式を伝える貴重な建造物である。形が非常によく,西明寺系の建築様式をもち,県内では他に見あたらないという。昭和59年に国指定文化財となった。
 また,観福寺の本尊である十一面観世音菩薩立像は昔から秘仏とされ,絶えず参拝され信仰の対象となってきた。この仏像は後背に特徴があり,二枚の板を釘止めしたいわゆる板後背で,本県初の発見である。簡素な彫りで,10世紀後半頃の様式を思わせ,平安時代の作品である。

<学習のポイント>
 鎌倉文化の学習で,郷土に残る優れた鎌倉彫刻の文化財の一例としてぜひ紹介したい。 
<見学のポイント>
 観福寺の入り口には立派な仁王門がある。仁王像の前と横には金剛棚を立て,上を竹格子で編んだ見事な建築物である。ぜひ見学したい。
<参考資料>
 「東海市誌」
<問い合わせ先>
 観福寺

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