円通寺(えんつうじ)  <時代>鎌倉時代  <地域>知多
円通寺 全景

<所在地> 大府市共和町(JR東海道線共和駅より徒歩15分)
<概要>
 大府市の共和町に,曹洞宗の寺院である瑞木山円通寺がある。寺伝によれば,729(天平元)年に行基上人がこの地を訪れ,二体の観音像を彫刻し伽藍を立てて安置したことに始まる。その後,戦乱で何度も焼け落ち,楼門のみが残る有様となった。この惨状を聞いて,夢窓国師が堂舎を建設し,臨済宗の寺院として再興した。その後,相続者が絶えたために曹洞宗の昌山秀繁を勧請して現在に至っている。その間,円通寺は,創建以来臨済宗,曹洞宗など,いくつかの宗派を変遷しており,1200年あまりの歴史を今に伝えている。
 また,円通寺にはいくつかの寺宝が伝わる。中でも鎌倉時代に制作された毘沙門天立像は杉の木の寄木造で,像高87センチと小型ながらも邪気を寄せつけない力強さを感じさせる。本尊の馬頭観音菩薩像の左に安置され,鎌倉彫刻の特徴をよく表しており,県の文化財に指定されている。昭和51年には解体修理を受け,不足部分を補い,欠損部分は補修して原型に復元してある。この他には中興の祖である夢窓国師立像(南北朝時代)や室町時代製作の青銅製の鰐口(わにぐち)も伝えられており,大府市の文化財に指定されている。

<学習のポイント>
 郷土の古寺に伝えられる優れた鎌倉彫刻の文化財として紹介したい。  
<見学のポイント>
 事前に見学の許可を得れば拝観できる。
<参考資料>
 「大府市誌」
<問い合わせ先・ホームページ>
 円通寺

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