伊勢湾台風の被害 <時代>昭和時代 <地域>知多
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台風の浸水位を示す標識 |
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<所在地>
常滑市多屋町(名鉄常滑駅徒歩5分)
<概要>
1959年(昭和34)9月22日に発生した台風15号(通称伊勢湾台風)は,接近に従ってその勢力が急激に成長し,死者・行方不明者 5,000人以上という,未曾有の大被害をもたらすこととなった。9月26日,潮岬(しおのみさき)に上陸した台風は,奈良県・三重県・岐阜県・富山県を通過した。瞬間最大風速は60mを越え,瓦は紙のように舞い,戸や窓は破られ,大木も根元から倒れるありさまであった。
しかし,この台風が史上最悪の被害をもたらした一番の原因は高潮であった。名古屋では4m,常滑や武豊でも3mの高波が襲い,各地の防波堤はずたずたに寸断され名古屋市内では貯木場から流れ出た巨大なラワン材が次々に町を破壊,知多半島内でも半田市,東海市などでは壊滅的な被害を蒙った。今でも,町のあちこちには子供の背たけを越えるほどの浸水位標識が残り,当時の水害のものすごさを伝えている。その後,台風の後に知多半島では海岸に大規模な防波堤が延々と作られることとなった。
<学習のポイント>
戦後の自然災害の代表的なものとして,風水害避難訓練等で効果的に利用する他,自然と人間の共存を図るためにはどうしたらよいのかを環境教育という立場から取り上げたい。
<見学のポイント>
常滑市や半田市の各地に伊勢湾台風浸水位標識が残っている。
<参考資料>
「知多半島の歴史」 VTR「伊勢湾台風物語」
<問い合わせ先・ホームページ>
常滑市教育委員会(0569)35ー5111
半田市教育委員会(0569)21ー3111
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