在原業平伝説と宝珠寺(ありわらのなりひらでんせつとほうじゅじ) <始まり>平安時代 <地域>知多
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業平塚 |
宝珠寺
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<所在地>東海市富木島町貴船(名鉄常滑線太田川駅下車徒歩15分)
<概要>
業平塚は,平安時代に六歌仙の一人に数えられ,『伊勢物語』の主人公となった在原業平を祀ったものとされる五輪の供養塔である。
伝説によると,業平が東国に下るとき,この地にたどり着いた。このことを聞いた女官が,京から後を追ってきたので,
業平はとっさに椎(しい)の木に登り身を隠した。しかし,根元にあった井戸の水鏡に映った業平の顔を見て,
女官は我を忘れて井戸に飛び込み死んでしまった。これを憐れんだ業平はこの地にとどまる決心をした。
業平の死後,彼らの霊を弔うために五輪の供養塔を建て,「業平さま」と呼んで大切にしたという。
また,『張州雑志』(ちょうしゅうざっし)には,「昔,業平が伊勢からこの地に移り,しばらくとどまった。
この時,寺を建立し一心寺とした。この寺は廃寺となったが,本尊及び石塔,位牌は宝珠寺に移した」とある。
宝珠寺には,業平の守り本尊で行基の作と伝えられる寄木造りの観音菩薩像と,業平の位牌がまつられている。
<学習のポイント>
『古今和歌集』などに残されている在原業平の歌にふれ,平安文化についてくわしく調べたい。
<見学のポイント>
業平塚周辺では,業平の住居があったとされる「御所屋敷」という地名や業平の烏帽子塚など業平の伝説を伝えるものが数多く残っている。
<参考資料>
「東海市史」
<問い合わせ先>
東海市役所(0562)33-1111
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