廻船問屋瀧田家(かいせんどんやたきたけ)  <始まり>江戸時代     <地域>知多
 
 
瀧田家主屋 内部の様子

<所在地>常滑市栄町(名鉄常滑線常滑駅下車徒歩5分)
<概要>
  常滑は焼き物の町であるとともに,江戸時代から明治前期にかけて尾州廻船の港町でもあった。 常滑の船は伊勢湾と上方,江戸方面を結んでおり,常滑を代表する廻船主の一人が瀧田家であった。 瀧田家は18世紀初頭から続く旧家で,5代目金左衛門の時代に四艘の船持ちであったことが確認されている。 幕末・維新期には廻船経営を拡大していったが,1872年(明治5)に開業した木綿問屋が成功し, 大手資本の洋式帆船の登場とともに,1883年(明治16)には廻船業から撤退している。
  この建物は瀧田家4代目金左衛門が1850年代に建築した住宅で,主屋の間取り構えから 江戸中期の住宅形式を踏襲していることが分かる。主屋の他に土蔵と離れもあり,多くの古文書とともに常滑市指定文化財になっている。

<学習のポイント>

  江戸時代に盛んになった尾州廻船についてくわしく調べたい。

<見学のポイント>

  主屋や土蔵内部には,当時の古文書や800石積の船の模型,船道具などが展示されているので,当時の廻船業の様子や船大工の技術の高さを実感することができる。

<参考資料>

  「廻船問屋瀧田家」パンフレット

<問い合わせ先>

  廻船問屋瀧田家(0569)36-2031

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