岩屋口古墳(いわやぐちこふん) 〈時代〉古墳時代 〈地域〉知多
|
|
岩屋口古墳の石室入口 |
岩屋口古墳出土品 |
〈所在地〉東海市高横須賀町岩屋口(名鉄河和線高横須賀駅下車,徒歩20分)
〈概要〉
岩屋口古墳は,東海市高横須賀町にある丘陵地の斜面に位置し,知多半島で最大規模の横穴式石室をもった円墳である。石室の大きさは,長さ8.4m,幅1.7m,高さ2.1mである。奥の壁には高さ1.6mにもなる大きな石を立て,横の壁も天井も巨大な石によって築かれている。
この古墳は,大化の改新前後(約1,300年前)のものであると推定される。中世のころにはすでに盗掘されていて,副葬品などの埋葬状態は明らかではないが,土師器(はじき)・須恵器(すえき)の容器類の他,刀子(とうす)・帯金具などが出土している。巨大な石を使った立派な石室遺構は,その背景にある生産力や豪族の力を知ることができる。また,前面に中ノ池を望み,西方に条里制遺構(古代に区画した水田などの名残)を残す水田地帯を見下ろす立地は,西知多の王者の墓にふさわしいものといえる。
〈学習のポイント〉
古墳を見学し,その大規模な石室や出土品から古代の豪族の力の強さについて考えてみよう。また,当時の人々の暮らしについても探ってみよう。
〈見学のポイント〉
東海市の指定文化財に指定されている。現在,古墳から発掘された出土品は,東海市立平洲記念館・郷土資料館に保管されている。そちらもぜひ訪ねて確認したい。
〈参考資料〉
「東海市誌」
〈問い合わせ先・ホームページ〉
東海市立平洲記念館・郷土資料館 052-604-4141 http://www.city.tokai.aichi.jp/~kyoiku/kinenkan/kinenkan/kinenkan.html
愛知エースネットへ トップへ