小栗家住宅 ( おぐりけじゅうたく )  <時代>江戸時代〜明治時代  <地域>知多
小栗家住宅 住宅内部

<所在地>半田市中村町1-40 (JR武豊線半田駅下車,徒歩5分)

<概要>
 小栗家住宅は1867年(慶応4)から1870年(明治3)にかけて,小栗家10代当主の小栗三郎兵衛によって建てられた。寄棟造り桟瓦葺(さんがわらぶき)の総二階建てで居宅と店舗(屋号(やごう)は万三商店)が併設された和風木造建築である。屋敷構えは,東西に長く伸び,延建坪約210坪(700u)で主屋(おもや)・表門・辰巳蔵(たつみぐら)・書院・茶室・渡廊下・北座敷・離れなどで構成されている。小栗家は,江戸時代以降,醸造業(じょうぞうぎょう)に加えて肥料などを商う,半田地方屈指の豪商だった。ここは,1890年(明治23)に半田で行われた第1回陸海軍合同大演習の際,明治天皇の従兄の有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと)参謀総長と,副官の川上繰六(かわかみそうろく)陸軍少将の宿舎にもなった。1891年(明治24)の濃尾大地震,1944年(昭和19)の東南海地震,1959年(昭和34)の伊勢湾台風などの災害に見舞われたが,今日も当時のままの風情を残している。2004年(平成16)に国の登録有形文化財に登録された。

<学習のポイント>
 近世に知多半島で発展した醸造業や海運などを調べてみよう。

<見学のポイント>
 旧店舗部分は現在半田市観光協会の事務所になっており,内部が公開されている。

<参考資料>
 「愛知県の歴史散歩 上 尾張」「名古屋通ベストコース24」「半田ふるさと検定テキスト」

<問い合わせ先>
 半田市観光協会  0569‐32‐3264

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