知多のフキ(ちたのふき) <始まり>江戸時代 <地域>知多
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フキ
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栽培のこよみ
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<関係地>知多市・東海市
<概要>
フキは知多市・東海市の2市で全国一の生産を誇る農産物である。
もとは約150〜200年前の江戸時代に知多郡加木屋村(現東海市加木屋)の庄屋を代々勤めていた早川平左衛門宅で自家用に栽培されていたものと言われている。
明治時代に生産が始まり,その頃は油障子を掛けて,2月中頃の早出しをねらった栽培方法が行われるようになった。
1963年(昭和38)に名古屋南部臨海工業地帯進出に伴う沿岸部埋め立てによって,のりの養殖を断念した人々が,
新たにフキ栽培に取り組んだことがフキ栽培が盛んになったきっかけとなった。現在では,フキの根を収穫し,
それを水で洗い2か月程度予冷貯蔵庫に保管することで人工的に冬を体験させ,発芽を促進させる方法がとられている。
また,その間に土を消毒することでフキの株が枯れることを防止している。取り入れは年に2〜3回行い,全国へ出荷されている。
<学習のポイント>
フキ生産における農家の人々の苦労と工夫についてくわしく調べたい。
<見学のポイント>
予冷貯蔵庫などを見学し,生産や品質管理の様子を見学してみたい。
<参考資料>
「尾張のわざ」「東海市史」「知多のふき」
<問い合わせ先>
東海市農業センター(052)601-8731
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