坪内 逍遙 少年時代住居跡(つぼうちしょうようしょうねんじだいじゅうきょあと) <時代>明治時代 <地域>名古屋
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坪内逍遙旧居跡石碑 |
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<所在地> 名古屋市中村区名駅三丁目11(JR東海道本線名古屋駅下車徒歩5分)
<概要>
言文一致の写実主義,文学の自律性を唱え,近代日本文学の先駆者となった坪内逍遙(幼名
勇蔵)は,幕末の1859年(安政6)に美濃の太田で生まれたが,尾張藩に仕えた父の隠退とともに,現在の中村区名駅三丁目(旧
上笹島村)に転居し,11歳から18歳までを過ごした。
その間,寺子屋や漢学塾に入門するかたわら,絵や書を習った。14歳で英語学校に入学,その余暇に芝居見物をしたり,通学途中にあった貸本屋「大野屋惣八(大惣)(だいそう)」でいろいろな本を読んだりして,幅広い文学的・芸術的素養を身に付けた。
18歳で上京して開成学校(東京大学の前身)に進学するまで,逍遙自身の言葉で言うならば,「心の故郷」たる大惣で読書に努めていた。
<学習のポイント>
近代文学の先駆者たる坪内逍遙の,若き日の礎となった貸本屋「大惣」での読書と,併せて当時の貸本屋の果たした役割についても学習する。
<見学のポイント>
今はビル街の一角にある逍遙少年時代の住居跡から旧広井村の笹島まで,読書に通っていた様子を思いつつ歩いてみるとよい。
<参考資料>
「図説 愛知県の歴史」
<問い合わせ先>
名古屋市教育委員会 052-961-1111
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