旧名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎(きゅうなごやこうそいん・ちほうさいばんしょ・くさいばんしょちょうしゃ)  <時代>大正時代  <地域>名古屋
旧名古屋控訴院庁舎 明治憲法下の法廷(復元展示)

<所在地> 名古屋市東区白壁1−3(地下鉄名城線市役所駅下車徒歩10分)

<概要>
  この建物は,当時別々の場所におかれていた各裁判所の合同庁舎として,四年の歳月をかけて1922年(大正11)に完成したもので,全国八箇所に設置された控訴院のうち現存する最古の庁舎である。赤レンガ壁及び鉄筋コンクリート造りの三階建てで,ドームをいただく塔屋と大きく前方に突き出した車寄せが特徴的な造りで,19世紀後半から20世紀初期にかけて欧米で流行したネオ・バロック様式の特色をよく示している。
  第二次世界大戦後は,名古屋高等裁判所・地方裁判所として使用されてきたが,1979年(昭和54)の新庁舎への移転に伴い,近代化の遺産として保存され国の重要文化財となっている。  
<学習のポイント>
  近代化の遺産となっている建築物が,この庁舎をはじめ,愛知県内にどれだけ現存するか調べてみよう。
<見学のポイント>
  現在,庁舎の建物は,名古屋の近代史を紹介する名古屋市市政資料館となっており,市政や産業の歩み,司法制度の変遷,名古屋の近代建築の歴史など豊富な資料を展示している。
<参考資料>
「愛知県の歴史散歩」
「名古屋市市政資料館」パンフレット
<問い合わせ先>
名古屋市市政資料館 052-953-0051

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