鈴木 政吉(すずきまさきち) −バイオリンにかける情熱−   <時代> 明治時代  <地域> 名古屋
鈴木政吉翁 バイオリン
鈴木政吉翁の像 政吉の製作したバイオリン

<所在地> 鈴木バイオリン製造株式会社 名古屋市中川区広川町1−1 (市バス広川町2下車徒歩3分)

<業績>
  名古屋の鈴木バイオリンは,日本のバイオリンの草分けにとどまらず,世界中でその製品は愛されている。 創業者鈴木政吉の情熱,工夫,努力は,バイオリン製造における産業化への成功をもたらし,西洋楽器であるバイオリンが日本で広く親しまれることを実現した。
<年譜>
1859年(安政6) 尾張藩士鈴木正春の子として名古屋宮出町で生まれる
1873年(明治6) 東京の親戚の家に奉公に出る
1876年(明治9) 名古屋へ戻り家業の三味線の製作に従事する
「わたしは二本の棒を持っている。それはしんぼうにびんぼう」
1884年(明治17) 小学校の唱歌の教師を志し修行する
バイオリンに出会い、1週間で独力で模写製作し賞賛される
1887年(明治20) 助手数人とともにバイオリン製造を開始する
1900年(明治33) 特殊専用機械を発明。バイオリン製造の機械化に成功する
パリ万国博にバイオリンを出品して銅賞を受賞する
このころ から世界中から注文が殺到し、工場を次々に拡張する
1930年(昭和5) 株式会社になり社長に就任する
1944年(昭和19) 85歳で没

<学習のポイント>
  政吉のバイオリン作りへの情熱を学ぼう。
  近代化を目指す日本の動きと合わせて、時代背景を調べてみよう。
  音楽業界という平和産業と戦争との関係を考えてみよう。
<参考資料>
  「愛知の史跡と文化財」
<問い合わせ先>
  鈴木バイオリン製造株式会社 http://suzukiviolin.co.jp/

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