勝幡城跡(しょばたじょうあと) <時代>室町時代 <地域>尾張
|
|
勝幡城跡の石碑(稲沢市) |
勝幡城跡の石碑(愛知県) |
<所在地> 稲沢市平和町東城(名鉄津島線勝幡駅下車8分)
<概要>
16世紀初めの永正年間に織田信定が城を築き,ついで織田信秀が城主になったという。織田家は,この地にあってすぐ横を流れる三宅川,領内川及び日光川の水運を利用して津島の商人たちとも結び付き,勢力を伸ばしていったと考えられる。なお,1533(天文2)年には山科言継(やましなときつぐ)ら京都の公家(くげ)が新築の建物に招かれている。
主郭(しゅかく)は土塁(どるい)と堀を巡らし,南西端に櫓(やぐら)台があったようで,少なくとも16世紀中ごろまで存続したと考えられている。
なお,この城で織田信長が生まれたとする説もある。
<学習のポイント>
戦国大名が,その勢力を高め広げるために十分な環境を整えていたことを学ぶことができる。また,周囲の広大肥沃(ひよく)な濃尾平野に経済的な裏付けを知ることもできる。
<見学のポイント>
勝幡城跡自体は,石碑が建立されているだけであるが,広大な濃尾平野の田畑状況と,三つの川の合流点という水運の利も確認することができる。
<参考資料>
「平和町誌」「角川日本地名大辞典 愛知県」
<問い合わせ先>
稲沢市教育委員会生涯学習課 0587-32-1111
愛西市教育委員会社会教育課 0567-37-0231
愛知エースネットへ トップへ