如庵(じょあん)  <時代>江戸時代  <地域>尾張
如庵 如庵前の庭

<所在地>犬山市御門先1( 名鉄犬山線犬山遊園下車徒歩7分)
<概要>
 
織田信長の弟である織田有楽斎(おだうらくさい)が京都建仁寺の塔頭(たっちゅう)正伝院に設けた茶室である。のち三度の移築の末,1972年(昭和47)犬山へ移った。この間に,如庵は国宝の指定を受けている。(待庵(たいあん)・密庵(みつたん)とともに国宝三大茶室の一つ)
  如庵は,柿葺(こけらぶき)片入母屋造で,外観は端正で,普段はすだれが連子窓(れんじまど)と下地窓(したじまど)にかけられている。西面の袖壁には円形の下地窓があけられており,開放感をあたえている。東側には,細竹を詰めうちにした(光の抑制を意図した)「有楽窓」が二つある。内部には斜めの壁と中柱の構え等随所に工夫がこらされており,有楽の独特の造形の世界をつくり出している。

<学習のポイント>
  安土桃山時代に発達した「茶室」の間取りや茶の湯を楽しむ工夫について調べてみよう。

<見学のポイント>
  毎年3月・11月には内部が一般公開される。茶室への入口やその端正な外観を見てみよう。また,有楽斎が建仁寺正伝院内に設けた隠居所である書院(重要文化財)もある。如庵はこの書院に続く茶室である。書院には長谷川等伯や狩野山雪の襖絵も残っており,あわせて見学したい。
<参考資料>
  「尾張散歩」「尾張の文化財とくらし」

<問い合わせ先>
 
国宝茶室「如庵」 0568-61-4608

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