鎌倉街道(かまくらかいどう)  <時代>鎌倉時代  <地域>尾張
今も面影の残る旧鎌倉街道 鎌倉街道への案内板

<所在地> あま市上萱津(かみかやづ)(名鉄津島線甚目寺駅下車徒歩20分)
<概要>
 鎌倉時代,全国から鎌倉へ向かう道として設置されたのが鎌倉街道である。県内では,岐阜県の墨俣(すのまた)から木曽川を渡って愛知県に入り,黒田(一宮市),稲沢市の下津(おりづ),清須市を経てあま市萱津に至る幅2mほどの曲折の多い道を言う。
 萱津は庄内川の渡し場としてにぎわった。その萱津での海道の様子が上記の写真である。また往時の様子は,「海道記」や「東関紀行」などの紀行文,あるいは「富田荘絵図」などによって知ることができる。
 萱津を過ぎると,名古屋市の稲葉地,古渡(ふるわたり),鳴海さらには豊明市の二村山を経て三河に入った。
 なお,この街道は阿仏尼の「十六夜日記」にもその様子が記されている。
<学習のポイント>
 街道の果たした役割,また紀行文などに記された内容から当時の生活についても学習する。
<見学のポイント>
 鎌倉時代の姿を伝える街道は,ほとんど残っていない。あっても街道筋の並木がない場合が多い。松の並木も残り,街道脇に寺院や神社の残る1kmほどの道のりを歩いてみるのもよいだろう。
<参考資料>
 「図説 愛知県の歴史」 「角川日本地名大辞典 愛知県」
<問い合わせ先>
 
あま市役所生涯学習課文化振興係 052-442-8522

 愛知エースネットへ      トップへ