加藤助左衛門(すけざえもん)  <時代>江戸時代  <地域>尾張
玉野用水路改修記念碑 玉野用水

<所在地> 春日井市玉野町1660(東名春日井ICより車で30分)
<概要>
 江戸時代の初めは,新田開発が盛んに行われていた。玉野村の南には大きな庄内川が流れていて,水に困らないように思えるのだが,村の地面より15mもの下を川が流れているため,その水を農業用水に使うことはできなかった。村の人々は何とか川の水が利用できないものかと,用水作りを何度も試みたが,大きい岩や,堅い岩が多くて失敗続きだった。
 加藤助左衛門は生まれた年はよく分かってないが,1817年(文化14)に亡くなっている。助左衛門は,水不足に苦しむ村の人々を励ましながら努力を重ね,難工事の結果玉野用水を完成させた。境前にも水が引けるようになり,山の手を新たに新田島とした。
<学習のポイント>
 玉野用水は何度も改修されているが,1853年(安政3)には高蔵寺村にまで延長された。明治になってから,用水路が拡張され,用水取入口も改良された。
<見学のポイント>
 大正時代になると,用水の水を利用した玉野発電所が設けられることになり,1919〜20年(大正8〜9)に大改修が行われ,ほぼ現在の姿になった。玉野用水は,玉野村の水不足を解消するだけでなく,「発電」という形でも活用されている。
<参考資料>
 「春日井市史」・「春日井の歴史物語」・「春日井の人物」
<問い合わせ先・ホームページ>
 春日井市   http://www.city.kasugai.lg.jp/index.html
 春日井百景 http://www.city.kasugai.lg.jp/machi/keikan/hyakkei/index.html

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