鳳凰山甚目寺(ほうおうざんじもくじ)  <時代>古墳時代  <地域>尾張
鳳凰山甚目寺の三重塔 南門

<所在地> あま市甚目寺(名鉄津島線甚目寺駅下車徒歩7分)
<概要>
 伊勢国甚目(はだめ)村の漁師龍麿(たつまろ)という者が,597年のある日,尾張国の入り江で投網(とあみ)をしていたとき,金色の聖観音像(しょうかんのんぞう)を引き上げた。それを喜んだ龍麿が入り江のかたわらに草堂を建て,その観音像を安置し,自らの姓氏をとり甚目寺(はだめでら)と名付けたのが,鳳凰山甚目寺の創建にまつわる伝承として残っている。
 三重塔は,江戸時代になってから再建したものである。
<学習のポイント>
 仏教伝来とその時期の信仰の広まりについて確認する。また,鎌倉・室町時代の寺院建築様式や,それを寄進した鎌倉時代の御家人,江戸時代の町人の勢力について考える。  
<見学のポイント>
 三重塔や南門などの重要文化財となっている建築物だけではなく,恋愛の成就を求めて三重塔に掛けられている,愛染明王(あいぜんみょうおう)に納められた底のない柄杓(ひしゃく)に込められた庶民の心を確認してみるのもよい。
<参考資料>
 「甚目寺町史」「尾張の文化財とくらし」「愛知県の歴史散歩 上」
<問い合わせ先>
 あま市役所生涯学習課文化振興係 052-442-2261

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