大山廃寺(おおやまはいじ)跡 <時代>奈良時代 <地域>尾張
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大山廃寺跡 |
塔跡の礎石 |
<所在地>
小牧市大山411(中央道小牧東ICより車5分 小牧市温水プール近く)
<概要>
大山廃寺は,白鳳時代から中世にかけての山岳寺院跡で,塔跡の礎石が残るほか,山中の各所に建物跡と見られる平坦地が残っている。
史料として「大山寺縁起」が残され,それによると創建者は最澄で,延暦年間(782〜806年)ということである。(ただし,この創建時代は,塔跡から出土する瓦の年代とは一致しない)最澄が大山寺と名付けたが間もなく立ち去り,しばらく廃寺となった。平安末期に再興され,西の比叡山と並び称せられた寺である。
<学習のポイント>
最澄は空海と並び称せられる平安仏教の代表的な人物である。最澄は,比叡山の延暦寺において天台宗を開いた。空海は,高野山に金剛峰寺を修行道場とし真言宗を開いた。
<見学のポイント>
塔跡は三間四方で,17個の礎石が残り,柱間は2.4mである。中央に湿気抜きの細工が施されている。出土瓦から,7世紀から8世紀まで存続したものと考えられる。三重の塔か五重の塔かは明らかでない。
11個の礎石が露出している建物のほかに,発掘調査によって七間四方,規模21m四方の礎石建物跡が発見された。
<参考資料>
「小牧市史」・「小牧市制40周年記念市勢要覧」・中学校社会科副読本「小牧」
<問い合わせ先・ホームページ>
小牧市役所 (0568)72-2101(代)
小牧市
http://www.city.komaki.aichi.jp/
文化財
http://www.city.komaki.aichi.jp/contents/11103010.html
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