龍照院(りゅうしょういん)  <時代>平安時代  <地域>尾張
龍照院本堂 太閤お手植えの銀杏(いちょう)樹

<所在地> 海部郡蟹江町大字須成字門屋敷上1364( JR関西本線蟹江駅下車徒歩15分)
<概要>
 奈良時代に行基が草創したと伝わる龍照院は,正式には「蟹江山常楽寺龍照院」と言う。この寺の本堂は,平安時代末に木曽義仲が平家を倒すことを祈願して建立された。本尊の十一面観音像は,義仲が作らせたという説があり,国の重要文化財に指定されている。義仲の没後,妻の巴御前は義仲に縁のあるこの寺に身を寄せ,義仲の死を弔った。その時,建てさせた大日堂は,後に改修されたが,今も境内に残されている。
 また,寺の庫裏(くり)の奥には,樹齢400年以上ある銀杏の木があり,「太閤お手植えの銀杏樹」とされる。枝は乳が垂れたようになっていて,この銀杏の実を食べると母乳の出がよくなると伝えられている。
 龍照院は,尾張三十三観音第十三番札所でもある。

<学習のポイント>
 京都にある三十三間堂にも三十三が使われている。この数字の意味について調べてみよう。また,十一面観世音菩薩像のほかに,どんな観世音菩薩があるか,その種類について調べてみよう。
<参考資料>
 「かにえ須成歴史散歩」(蟹江町歴史民俗資料館発行)
<問い合わせ先>
 蟹江町歴史民俗資料館 0567-95-3812

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