正眼寺(しょうげんじ) <時代>室町時代 <地域>尾張
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正眼寺本堂 |
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誕生釈迦佛 |
<所在地>小牧市三ツ淵29(名鉄小牧線小牧駅下車,こまき巡回バス三ツ渕・村中コース三ツ淵原新田下車,徒歩12分)
<概要>
正眼寺は,尾張地方最古の曹洞禅寺である。1394年(応永元)に,中島郡下津(おりづ)郷に正眼寺が開かれた。朝廷の加護と武家の帰依を受け続け,広大な敷地と多くの末寺を擁する大寺院となった。下津郷は,木曽川支流にあり,毎年水害に遭ったため,1689年(元禄2),現在の地に移転した。
寺宝の誕生釈迦佛は,足利義満が行った明徳の乱の犠牲者の大法要に際して正眼寺の住職が大導師を務めたため,その功により朝廷から下賜されたものである。
誕生釈迦佛は,止利(とり)派の特徴をもち,誕生佛として日本最古と言われ,国の重要文化財に指定されている。現在は,保存のため,奈良国立博物館に寄託されている。
<学習のポイント>
室町時代において,禅宗が武家や民衆とどのようなかかわりをもっていたかを調べてみよう。
誕生釈迦佛の両腕は,それぞれ何を指しているか,調べてみよう。
<見学のポイント>
正眼寺の筋塀の五本の筋は,朝廷の勅願所又は,門跡寺院を象徴している。京都などの有名な寺院と比較して見てみよう。
<参考資料>
「小牧市史」 「青松山 正眼寺(資料)」
<問い合わせ先・ホームページ>