墨 宇吉(すみうきち)−艶だしの技術で尾州(びしゅう)織物を広める−
<時代>
明治時代
<地域>
尾張
墨 宇吉
艶打ち風景(艶金史から)
<関係地>
念敬寺 一宮市木曽川町玉ノ井 (名鉄尾西線玉ノ井駅より徒歩10分)
<業績>
宇吉は機屋(はたや)が織った織物の仕上げの艶出しをする家に生まれた。
その後,名古屋で行われた品評会で,栃木県の足利織物にすばらしさと脅威を感じた人たちに,宇吉は尾州織物の改良を頼まれる。並々ならぬ研究や努力の結果,目を見張る尾州織物を完成させた。
<年譜>
1855年(安政 2) 木曽川町(現一宮市木曽川町)に生まれる
1889年(明治22) 尾西市(現一宮市)で艶屋を始める
1905年(明治38) 整理工場を作る
1916年(大正 5) 洋式工場を新築する
1923年(大正12) 毛織物無地染を始める
1938年(昭和13) 84歳で没
<学習のポイント>
宇吉の生まれたころの織物の様子と,宇吉の生い立ちを調べよう。
<見学のポイント>
一宮市木曽川町念敬寺境内に墨宇吉の像が堂々と建っている。
<参考資料>
「起町史 下巻」 「愛知に輝く人々8」
「墨 清太郎」「墨 宇吉と艶屋」「墨 敏夫」艶金興業社史三巻
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