川合 玉堂(かわい ぎょくどう)    <時代>明治・大正・昭和時代  <地域>尾張
川合玉堂 一宮市立玉堂記念木曽川図書館

<関係地> 一宮市立玉堂記念木曽川図書館(一宮市木曽川町外割田)名鉄名古屋本線新木曽川駅下車徒歩10分
<業績>
 玉堂は,山村や田園風景など日本の自然とともに生きる人々の生活を主題に描き続け,詩情豊かな独自の風景画の世界を築きあげた。明治40年の文展開設時には34歳の若さで審査員となり,東京美術学校教授,帝国芸術院会員などを歴任し,昭和15年には文化勲章を受章するなど,竹内栖鳳や横山大観とともに近代日本画壇を代表する作家として活躍した。その作品には,日本人の心の奥に潜む細やかな情感が巧みに表現されており,多くの人々に深い共感と安らぎを与えている。  
<年譜>
1873年(明治6) 葉栗郡外割田村(現一宮市木曽川町外割田)に生まれる
1887年(明治20)京都の日本画家・望月玉泉に入門,「玉舟」という雅号をもらう
1890年(明治23)第3回内国勧業博覧会で入選,これを機に「玉堂」と改号
1896年(明治29)橋本雅邦に入門,東京へ移住
1907年(明治40)東京勧業博覧会展で一等賞をとる
1941年(昭和16)朝日賞を受賞
1955年(昭和30)東京都名誉都民・青梅名誉市民になる
1957年(昭和32)84歳で没 
<学習のポイント>
 日本の自然,風土によせた玉堂の芸術にふれ,その作風を味わうとともに,業績をまとめよう。また,同時代における日本画の他のグループの作品を調べたり,いくつかの傑作を生み出した洋画の分野についてもまとめてみよう。

<見学のポイント>
 生家跡に建設された記念図書館の3階の一室には,玉堂の作品が数点常設展示してある。その屋外に造られた日本庭園もあわせて訪ねてみたい。

<参考資料>
愛知に輝く人々「サルとねる少年」愛知県小中学校長会編
「川合玉堂―郷土が誇る近代日本画の巨匠―」 一宮市博物館


<問い合わせ先・ホームページ>
一宮市立玉堂記念木曽川図書館 0586-84-2346
一宮市ホームページ http://www.city.ichinomiya.aichi.jp
玉堂美術館 0428-78-8335 

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