はだか祭り  <はじまり>奈良時代  <地域>尾張
勇壮にもみ合う裸男たち 夜儺追神事

<所在地>稲沢市国府宮一丁目(名鉄名古屋本線国府宮駅下車徒歩5分)
<概要>
 はだか祭りは,旧暦1月13日に行われ,正式には儺追神事(なおいしんじ)という。767年称徳(しょうとく)天皇は全国の国分寺において吉祥天悔過(きっしょうてんけか)の法を行い,天下泰平,五穀豊穣,兆民悦楽を祈るように勅命を下した。この勅命を受けた尾張国司が,総社である国府宮神社においても五穀豊穣を祈願したのに始まるといわれ,古来,厄(やく)よけの祭りとして伝えられている。人々のあらゆる災難を背負うといわれる神男(しんおとこ)は,数千人の裸男たちのもみ合う渦の中へ飛び込み,祭りは最高潮を迎える。神男が儺追殿に逃げ込んで昼の祭りが終わり,その後,夜儺追神事へと移っていく。
<学習のポイント>
 尾張名所図会「夜儺追神事」には刀を振りかざした大勢の者が,人を追いかけている様子が描かれている。かつてはどのようなお祭りであったか調べてみるとおもしろい。
<見学のポイント>
 この祭りは,昼間に行われる裸男のもみ合いに目がいきがちであるが,祭り翌日の午前3時ごろに行われる夜儺追神事が祭りの中心である。
<参考資料>
「尾張名所図会」「美濃路」「稲沢市史」「尾張散歩」

<問い合わせ先>
 稲沢市役所 (0587)32-1111  http://www.city.inazawa.aichi.jp/index.html

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