島文楽(しまぶんらく)  <始まり>江戸時代  <地域>尾張
島文楽 人形のかしら

<所在地>一宮市島村(名鉄バス島村下車)
<概要>
島文楽の人形は,織田信長が安土城のこけら落としで,渡辺弥四郎にあやつらせたものと伝えられている。1867年(慶応3)弥四郎から14世の子孫にあたる常助から,人形一そろいを葉栗郡大毛村(現一宮市大字大毛)の人々が買い取ったが,若者たちが人形芝居に夢中になって仕事をしなくなり,隣村の島村に譲り渡された。それ以後,島村では三宅村(現岐南町)へ身を寄せていた人形遣いの名人などの指導を受けて芸を磨いたといわれている。人形は明治初年に岐阜座から買い受けたものなど,一時は100 点を超えるほどであったが,現在は60点程になっており,このうち36点が市指定有形民俗文化財となっている。

<学習のポイント>
伝統文化の文楽人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)について,歴史や人形の仕組みなど,詳しく調べたい。また,当時の農民や町人の楽しみについて,調べてみよう。

<見学のポイント>
毎年8月に市民会館で開催される「いちのみや民俗芸能のつどい」と3月に市博物館で,定期公演されている。細かい人形の動きや顔の表情に注目しよう。

<参考資料>
「史録 いちのみや」「尾張の文化財とくらし」

<問い合わせ先>
一宮市役所 (0586)73-9111 http://www.city.ichinomiya.aichi.jp/

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