弥富の金魚(やとみのきんぎょ) <始まり>明治時代 <地域>尾張
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金魚池 |
金魚日本一大会 |
<関係地>弥富市前ヶ須
<概要>
弥富の金魚は,約130年前,郡山(現在の奈良県大和郡山市)のある金魚商人が,東海道五十三次の熱田の宿を目指す道中,前ヶ須の農家の田を金魚を休ませるために借りたのが始まりといわれている。この辺りの土は粘土質で低湿地のため水は豊富にあり,水には金魚の光沢を良くする亜酸化鉄が多く含まれていたため,弥富で金魚の生産が発展してきた。明治時代になり,佐藤宗三郎が採卵・ふ化に成功し,本格的に養殖が始まった。
伊勢湾台風により,壊滅的な被害を受け,大和郡山市などから親魚を譲り受けたが,復興までに3年ほどかかった。
現在は,生産量日本一を誇り,弥富市の特産品として有名である。また,宇宙金魚としてクローズアップされたのも弥富の金魚である。生産地としてだけではなく,流通拠点としても有名で,金魚の全品種すべてを弥富市でそろえることができる。
しかしながら,金魚の養殖を続けるための課題もある。都市化が進み,金魚池がどんどんと減少していることである。
<学習のポイント>
金魚池の増減を調べてみよう。
生産者が苦労していることを調べてみよう。
<見学のポイント>
弥富市歴史民俗資料館には,金魚養殖にまつわる資料が展示してある。前ヶ須地区や平島地区に広がる金魚池を実際に見てみよう。
<参考資料>
<問い合わせ先>
弥富市役所 0567-65-1111
弥富町歴史民俗資料館 0567-65-4355
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