岩倉山車夏祭り(いわくらだしなつまつり)  <はじまり>不明  <地域>尾張


3台の山車によるからくり実演

<所在地>岩倉市下本町・中本町・大上市場区内(名鉄犬山線岩倉駅下車徒歩5分)
<概要>
  岩倉では,古くから中本町にある神明大一社を中心として,毎年夏に祇園祭が行われてきた。この祇園祭は,京都の八坂神社から都市型信仰の一つとして全国へ伝えられたとされる。
  明治時代までは,3台の山車が揃(そろ)い曳(ひ)きされ,近在の村々から馬の塔も参加して祇園祭を彩ってきた。その後,上市場・中本町・下本町の3町で,それぞれ「新溝神社」「神明太一社」「神明生田神社」の祭礼にあたり別々に曳き出されていたが,昭和30年代の中ごろには,山車の姿も見ることができなくなった。
  1991年(平成3)の市制20周年を契機として3台とも復活し,平成4年には念願の岩倉街道で3台の山車の揃い曳きが実現された。現在,春の桜まつりと山車夏まつりにおいて揃い曳きが行われている。また,それぞれの山車には,「那須与一」や「唐子遊(からこあそび)」などの4体から5体のからくり人形があり,地元の大人や子どもたちが奏でる囃子(はやし)の音にのり,見事な動きで人々を魅了する。
 
<学習のポイント>
  近世,尾張地方のおける城下町や門前町・宿場町の発達と,祭り文化の流行を関連づけて調べるのも興味深い。
<見学のポイント>
  「からくり人形」や「お囃子」,「山車の曳き回し」の様子から,地元の大人から子どもまでが協力して受け継がれている伝統文化の内容や様子を見学する。
  「くすのきの家」の2階展示室には山車関係の資料があり,からくり人形の模型は実際に動かすことができる。
<参考資料>
  「岩倉市史」「岩倉の山車」「岩倉市の文化財」「尾張のまつり」

<問い合わせ先>
  岩倉市役所  (0587)32-1111 http://www.city.iwakura.aichi.jp/
  くすのきの家 (0587)38-1106

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