石上げ祭り(いしあげまつり) <時代>江戸時代 <地域>尾張
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石上げ祭り |
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<所在地>犬山市字富士山(名鉄犬山駅下車 明治村行きバス尾張富士下車)
<概要>
尾張三大奇祭のひとつ,尾張富士の石上げ祭りが毎年8月第1日曜日に行われる。
「石を尾張富士に上げた者は,願いが叶う」と言われている。
言い伝えによると,むかし,犬山の五郎丸村に住んでいた村人が,尾張冨士浅間(せんげん)神社に修行に出向いたとき,
祭神の木花開耶姫(このはなさくやひめのみこと)が夢枕に現れ,「尾張本宮山と山の高さの競争をして負けてしまったのが悔しくてならぬ。
もしこの山へ少しでも石を積み上げて高くしてくださる人には,望みを叶えてやる」と告げた。
これを聞いた五郎丸村の人たちは,天保の飢饉(江戸時代)の時,「富貴長寿,子孫繁栄,五穀豊穣」の祈願として,木曽川の巨石を拾って浅間神社に奉納したのが始まりといわれている。
毎年,石をくくりつけた担ぎ棒に笹竹を立て,願い事を書いた5色の手拭いで飾り,浅間神社でお祓いをうけ,山道を登る。
小石や大勢の肩にかつがれる大石が,山頂に奉納される。夜祭りも勇壮で,108か所でかがり火をたき,火振りの神事が行われる。
<学習のポイント>
本宮山との背くらべ伝説など, 祭りの由来となる地域に伝わる伝説を調べてみよう。また,浅間神社は,織田信長も社殿を造営寄進したと言われるなど,古くから名門や武将の信仰が厚く,その歴史を調べるのもおもしろい。
<見学のポイント>
石上げには,子供会のグループから青年・壮年のグループが参加している。夕方から始まる「火振り神事」とともに,地域の伝統的な祭りを守ろうとしている人々の様子を見てみよう。
<参考資料>
「犬山市史」「尾張のまつり」「尾張散歩」
<問い合わせ先>
大宮浅間神社 (0568) 67-0037
犬山市役所 (0568) 61-1800 http://www.city.inuyama.aichi.jp/
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