八柱社古墳(やはしらしゃこふん) <時代>古墳時代 <地域>西三河
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八柱社古墳 |
曽根遺跡竪穴建物跡 |
<所在地>
豊田市森町3丁目(名鉄バス 森下車約2分)
<概要>
矢作川左岸の河岸段丘上にあり,豊田市内ではめずらしい周濠(しゅうごう)をもつ帆立貝式(ほたてがいしき)古墳である。墳丘(ふんきゅう)は直径33m,高さ5.5mで西側に造り出し部分がある。頂上部分に八柱神社本殿があり,この名が付いた。
遺物は市道の工事により削られた断面などから埴輪(はにわ)の破片が出土した他にはなく,埋葬(まいそう)部の造りや年代など詳しいことは分かっていない。出土した須恵器がこの古墳とかかわりがあると考えるならば,5世紀ごろになる。
八柱神社は,北側に接する縄文時代の曾根(そね)遺跡の領域に含まれている。
<学習のポイント>
豊田市内ではめずらしく濠(ほり)を巡らし,造り出し部分をもつホタテガイに似た帆立貝式古墳の形状を学習する。また,矢作川に近い河岸段丘という立地条件から,この古墳に埋葬された豪族の生活や勢力について考える。
<見学のポイント>
古墳全体の形状を観察しておきたい。また,この古墳が立地する河岸段丘と矢作川との距離や周りの平地の様子を見ておきたい。
<参考資料>
「豊田の文化財」「豊田の史跡と文化財」(豊田市教育委員会)
<問い合わせ先>
豊田市郷土資料館 (0565)32-6561
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