岡崎市郷土館(おかざきしきょうどかん) <時代>大正時代 <地域>西三河
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岡崎市郷土館(旧額田郡公会堂) |
旧額田郡物産陳列所 |
<所在地> 岡崎市朝日町3丁目36-1 (名鉄バス徳王神社前下車徒歩3分)
<概要>
郷土館本館の建物は,1913年(大正2)に額田郡(ぬかたぐん)公会堂として建てられ,1916年(大正5),市制施行により岡崎市の中央公会堂となった。
木造平屋建ての至るところに洋風建築らしく見せる工夫がみられる。施工はすべて地元の職人が行っているが,本館正面ポーチ上の手すり飾りや半円形の切妻(きりづま)が施された彫刻,天井四隅の紋様に当時の洋風様式を忠実に取り入れた造りになっている。現在,収蔵庫として使用されている本館裏手の建物は,額田郡物産陳列所として建築されたもので,四つ葉のクローバー型の花窓の外観に特徴がみられる。現在の展示室は当時としては大変広い部屋(約
300u)で,多目的ホールとして利用されていた。戦前はこのホールを使って徴兵検査(ちょうへいけんさ)が行われていた。
1945年(昭和20)7月20日の岡崎大空襲により,市街の大半が焼失した中で,この中央公会堂(郷土館)が焼け残ったのは奇跡的だと言われている。1969年(昭和44)4月,市民会館の完成により岡崎市郷土館として開館したが,平成22年4月1日から建物の耐震補強および経年劣化に対する保存事業のために閉館している。
<学習のポイント>
戦火をまぬがれた大正時代の貴重な建築物から,当時の人々が求めた洋風様式とその時代背景を探りたい。
<見学のポイント>
洋風建築らしく見せる外観の工夫を見ておきたい。
庭園には,ガラ紡機を発明した臥雲辰致(がうんときむね)の記念碑がある。
<問い合わせ先・ホームページ>
岡崎市役所 0564-23-1039
http://www.city.okazaki.aichi.jp/menu1954.html
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