川合好太郎と三河湖(かわいこうたろうとみかわこ) <時代>昭和時代 <地域>西三河
|
|
羽衣ダム |
三河湖 |
<所在地> 豊田市羽布町鬼ノ平(豊田・岡崎から車で約40分)
<概要>
川合好太郎(かわいこうたろう)は,1902年(明治35)旧下山村羽布に生まれ,1940年(昭和15)村議会議員となった。特に1951年(昭和26)から1962年(昭和37)までの11年間,羽布ダム建設対策委員会委員長として,地域の保全・開発と羽布(はぶ)ダム建設に貢献した。また,14戸の水没農家への対策として開拓地造成事業にも力を尽くした。
羽布ダムは,矢作川支流の巴川に建設され,1963年(昭和38)に完成した。羽布ダムの水は,西尾市や安城市,岡崎市の農業用水として送水されている。
ダムの完成後,川合好太郎は下山のためにダムを利用する方法を考え,観光に生かすことにした。そして,当時の県知事から「三河湖」の名前を付けてもらったり,ボートを浮かべたりした。
<学習のポイント>
地域の振興と開発の視点から,旧下山村の発展と西三河全体の利益を考えた川合好太郎の業績,羽布ダム・三河湖の役割について学習する。
<見学のポイント>
三河湖は周遊することができ,民宿,キャンプ場,ボートクラブ,釣りなどの観光スポットとして開発されている。三河湖の湖岸に川合好太郎の顕彰碑が建てられている。
羽布ダム下流の第三セクターによる観光施設「香恋(かれん)の館」には,郷土資料展示室,下山村のむかしばなしコーナー,水車による精米室,ポプリ教室などがある。
<参考資料>
「羽布ダムと川合好太郎」(下山村教育委員会)
「わたしたちのしもやま」(下山村教育委員会)
愛知エースネットへ トップへ