今朝平遺跡 (けさだいらいせき)  <時代>縄文時代  <地域>西三河
今朝平遺跡 遺跡の周辺地形

<所在地> 豊田市足助町(名鉄名古屋本線東岡崎駅下車,名鉄バス足助行き乗り換え,足助下車徒歩3分)
<概要>
 足助町には縄文時代の遺跡が約90カ所もある。この今朝平遺跡は,縄文時代後期・晩期(約3,500〜2,500年前)の遺跡とされ,愛知県の史跡に指定されている。
 1978〜1979年(昭和53〜54)にかけての発掘調査の結果,環状配石遺構(かんじょうはいせきいこう)2か所が発見された。環状配石一号は後期のもので直径7.6mの円周上に楕円形の石を配置している。環状配石二号は長径2mの小型の遺構であり,カメ棺墓2基も検出された。
 出土遺物で注目されるのは,ほぼ完形に近い土偶(大きさ7.3p)で「縄文のビーナス」とも呼ばれている。また土偶断片21点,注口土器の注口部100点,イノシシを形どった土製品1点,耳飾9点,石剣・石刀10点,その他土器の破片や石器類も多数出土している。祭祀に関係する出土遺物が多い。
<学習のポイント>
 土器や石器などの出土遺物や足助川右岸の台地上にある今朝平遺跡の場所から,縄文時代の人々の生活の様子を学習させる。
<見学のポイント>
 環状配石遺構は,埋め戻され永久保存が図られて,地下1mにある。遺跡の現況は,ゲートボール場になっているが,遺跡案内等で様子をうかがうことができる。
 「縄文のビーナス」とも言われる土偶や出土遺物は,足助資料館に展示されている。
<参考資料>
 「新・三州足助」(足助町観光協会)
<問い合わせ先>
 足助資料館 0565−62−0387

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