伊保郷印(いぼごういん)   <時代>平安時代  <地域>西三河
伊保郷印(「豊田の文化財」より引用) 伊保郷印の印影(「豊田の文化財」より引用)

<所在地>豊田市陣中町 豊田市郷土資料館(名鉄豊田線 梅坪駅下車 徒歩10分)
<概要>
 平安時代,三河国賀茂郡の伊保郷(現在の豊田市東保見町を中心とした地域)で所有権の表示・内容の保持や封印・職務の確認などに用いられていた印章だと考えられている。 大きさは縦・横・高さともほぼ一寸(約3cm)で,純銅製である。鈕(ちゅう)の部分(つまみの部分)の形は莟鈕(がんちゅう)と呼ばれるもので,中央には紐通しと思われる孔がある。 このような郷印は,他では筑前国御笠郡の次田(つぎた)郷印が知られるのみである。
 貞観11年(869)に施行された『貞観格雑式』には,「郷印一寸」という定めがあり,伊保郷印の大きさはそれに合致している。
 1975年(昭和50)3月6日に豊田市指定文化財に指定されている。

<学習のポイント>
 平安時代の中央と地方との関係を学習する際に,この印章に触れたい。

<見学のポイント>
 豊田市郷土資料館に展示されているので,見学して調べたい。

<参考資料>
 「豊田の文化財」

<問いあわせ先・ホームページ>
 豊田市郷土資料館 (0565)32-6561 http://www.toyota-rekihaku.com/

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