稲武大安寺遺跡(いなぶだいあんじいせき) <時代>縄文時代〜弥生時代  <地域>西三河
住居跡と周辺地形 大安寺

<所在地> 豊田市大野瀬町豊田市役所稲武支所より 車で15分)
<概要>
 1950年(昭和25)に岡田松三郎(おかだしょうざぶろう)が発見し,1961年(昭和36)に発掘調査された。縄文時代初期の住居跡としては,愛知県において貴重な遺跡である。現在,住居跡はコンクリートで固めてある。発見当初は,弥生式土器が出土したことから弥生時代の遺跡と考えられていた。ところが,1961年(昭和36)に再度発掘調査されたとき,思いがけず多量の縄文式土器片と住居跡1基が発見された。土器の多くは厚さが数ミリという薄手のもので指圧痕,条痕などが施されており,縄文時代前期あるいは早期末の約6千年前のものと考えられる。住居跡は,この土器と同時代のものであると考えられる。住居の直径は2.26メートルと小さく,炉はない。床面の中央に1本の心柱と他に6本の主柱,2本の支柱があったと考えられる。石器は石鏃,石錐などが出土している。

<学習のポイント>
 規模は小さいが,縄文時代の住居跡が見られる。縄文時代の人々の生活を学ぶ授業の導入で扱いたい。

<見学のポイント>
 豊田市稲武郷土資料館に出土した土器なども展示されている。

問い合わせ先
 豊田市稲武郷土資料館 0536-82-3439

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