足助八幡宮(あすけはちまんぐう) <時代>室町時代  <地域>西三河
足助八幡宮大鳥居 十王寺

<所在地> 豊田市足助町宮ノ後12(名鉄三河線猿投駅下車,とよたおいでんバスさなげ・足助線百年草行き香嵐渓下車,徒歩1分)
<概要>
  足助八幡宮は,社伝では673年(白鳳2)の創建と伝えられている。足助近在40数か村の郷社(ごうしゃ)として多くの信仰を集め,明治の神仏判別令(神仏分離令)までは, 社域も現在の豊田市役所足助支所の敷地まで延びており,神宮寺もあった。神宮寺の本尊は,八幡宮前の十王寺に保存されている。
 足助八幡宮本殿は,1466年(文正元)に再建された。正面の柱の間が三つある三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の檜皮(ひわだ)葺きで, 妻飾,象鼻,手挟(たばさみ),虹梁(こうりょう)など,その形や絵の様式共に室町時代の特色を示した社である。 特に,向拝(こうはい)の蝦(えび)虹梁の手法は珍しいものである。規模も大きく,地方では,まれに見る神社建築である。1907年(明治40),国の重要文化財に指定された。
 八幡宮の社域には,江戸時代から多くの絵馬が奉納されている。中でも,俗に鉄砲絵馬と言われる扁額鉄砲的打板額(県指定文化財)は,全国でも京都府三十三間堂,千葉県成田山など2,3枚しかない珍しいものである。

<学習のポイント>
  鉄砲が描かれた全国でも珍しい絵馬が,いつごろ足助八幡宮に奉納されたか,また,だれが奉納したのかなどを調べてみよう。


<見学のポイント>
  10月中旬の土・日に,足助八幡宮の祭りである足助祭りが行われる。4台の山車を引き回し,土曜日を「山揃え」、日曜日を「本楽祭」と呼んでいる。 八幡宮の境内では,棒の手も行われる。
<参考資料>
 「新豊田の文化財展」豊田市教育委員会(平成18年10月発行)
 
<問い合わせ先・ホームページ>
  豊田市郷土資料館  0565-32-6561 http://www.toyota-rekihaku.com/

 

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