本多 光太郎(ほんだこうたろう)
−Steel Father 鉄鋼の父−
<時代>
大正時代
<地域>
西三河
本多光太郎
本多光太郎館 −勉強部屋を生家より移転−(岡崎市東公園)
<関係地>
本多光太郎館(岡崎市東公園)岡崎市欠町大山田1-1 (名鉄バス東公園口下車徒歩5分)
岡崎市新堀町の生家
<業績>
彼は,長岡半太郎(ながおかはんたろう)の指導の下に,磁気のひずみの研究を行った。その後,鉄および鉄合金の研究に進み,強力な磁石鋼であるK・S鋼を,1933年(昭和8)にはその4倍近い保磁力をもつ新K・S磁石鋼を発明し,文化勲章を受賞した。住友吉左衛門の寄付によって完成されたので,その頭文字をとってK・S磁石鋼と名付けられた。彼は,鉄鋼の世界的権威者としてその名を知られ,鉄鋼の父「Steel Father」と呼ばれている。
彼が人一倍努力家であったことも有名である。尋常小学校の頃は,「鼻たらしの光さん」と呼ばれていたが,高等小学校のころ,「生まれたからには,世の中のためになることを一つや二つはしなくては」と学に志し,「人間は粘りだ,努力だ」と,人の二倍,三倍かけて努力を重ねた。彼の座右の銘「つとめてやむな」も,こんな彼の努力家としての人生からきている。
<年譜>
1870年(明治3) 岡崎市新堀町で出生
1911年(大正1) 東北大学教授となる
1916年(大正5) K・S磁石鋼を発明
1933年(昭和8) 新K・S磁石鋼を発明
1937年(昭和12) 第1回文化勲章を受ける
1954年(昭和29) 東京大学病院にて没
<学習のポイント>
K・S磁石鋼がどんな鉄鋼で,どんなところに使われたか調べてみよう。世界に名を残した当時の学者(志賀潔,北里柴三郎,野口英世,長岡半太郎)について調べてみよう。また,彼らの生きた時代背景を調べてみよう。
<参考資料・ホームページ>
「三河の歴史資料集」三河教育研究会社会科部
「つとめてやむな −本多光太郎伝−」岡崎市立矢作南小学校
理研プラザ
http://www.riken.go.jp/r-world/riken/history/index.html
二六製作所 磁石の歴史
http://www.26magnet.co.jp/enjoy/rekishi16.html
<問い合わせ先>
岡崎市東公園 0564−24−0050
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