岩瀬 弥助(いわせやすけ)−岩瀬文庫,西尾鉄道をつくった人−  <時代>明治時代  <地域>西三河
岩瀬弥助 岩瀬文庫(当時)

<関係地> 岩瀬文庫 西尾市亀沢町 (名鉄西尾線西尾駅下車徒歩20分)
<業績>
  岩瀬弥助は,須田(すだ)町の肥料商の長男として生まれた。家を継ぎ商売に励んで大変な金持ちとなった。31歳の時,西尾町長になった。町長を1年あまりでやめた後,もともと本が好きだった弥助は,36歳頃に図書館をつくることを決意し,東京や大阪などで大量に本を買い集めた。そして新屋敷町に予算3万円あまりで工事にかかり,1908年(明治41)5月に開館した。蔵書は約8万冊あまりにもなった。本の中には国の重要文化財に指定されているものや,全国でここでしか見ることのできない貴重なものもある。
  弥助は岩瀬文庫をつくる一方で,鉄道建設に乗り出した。1909年西三軌道株式会社(後の西尾鉄道)が設立され,弥助が初代社長となった。そして西三河の中心地岡崎と結ぶ軽便鉄道をつくった。
<年譜>
1867年(慶応 3) 
1898年(明治31) 
1903年(明治36) 
1907年(明治40) 
1908年(明治41) 
1909年(明治42) 
1911年(明治44) 
1912年(明治45) 
1930年(昭和 5) 
肥料商山本屋の長男として生まれた
町村制施行以来3代目の西尾町長に就任する
このころから本の収集を始める
岩瀬文庫の建設にかかる
岩瀬文庫が開館する
西三軌道株式会社初代取締役社長に就任した
西尾・岡崎間が開通し運転が開始される
社名を西尾鉄道株式会社にし,平坂線と吉田線の延長も実施した
63歳で没

<学習のポイント>
 岩瀬文庫にはどのような本があるのだろうか、調べてみよう。
<参考資料>
  「三河偉人散歩」 愛知県教育文化振興会
  郷土読本「西尾」西尾市教育委員会

<問い合わせ先・ホームページ>
  西尾市岩瀬文庫 0563−56−2459  http://www.city.nishio.aichi.jp/nishio/kaforuda/40iwase/index.html

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