西尾茶(にしおちゃ) −日本一の生産量を誇る西尾の碾茶(てんちゃ)−  <はじまり>明治時代   <地域>西三河
抹茶工場の様子 茶摘みの様子 

<関係地>西尾市稲荷山茶園   (名鉄バス西ノ町下車徒歩5分)
<概要>
  碾茶とは,抹茶の粉にひく前の原材料となるもので,西尾市では,市全体で約160ヘクタールの茶園があり,碾茶としては,全国の生産量の約35%を占め,全国一の生産量である。
  西尾市で生産が本格的に始まったのは,明治時代になって,茶業組合が組織され,茶園の造成が進められてからである。大正時代になって,碾茶の生産が中心となり,昭和の初期には,県下でも有数の産地となった。戦後は,栽培技術や加工技術が発展し,現在に至っている。5月から6月にかけて茶摘みを行い,碾茶工場で葉を蒸して乾燥させたあと低温で保管される。その後,精製をして出荷される。市民とお茶とのかかわりは深く,市内の小中学校では,茶摘みの勤労体験学習を行ったり,お茶会を開いたりするところもある。
  また,西尾市では,2月6日を「抹茶の日」(茶道の道具の風炉(ふうろ)に語呂を合わせた)と決め,この日を中心に様々なイベントが開かれている。
<学習のポイント>
  碾茶の栽培の様子や抹茶の製造過程について調べてみよう。
  抹茶がどのように利用されているか調べてみよう。
<見学のポイント>
  茶園や茶摘みの様子,また,碾茶工場で抹茶の製造過程を見学することができる。
<参考資料>
  「あいちの地場産業」

<問い合わせ先>
  西尾市役所 農林水産課 0563−56−2111(代表)

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