西尾のてんてこ祭り(にしおのてんてこまつり)  −県指定無形民俗文化財−  <始まり>平安時代  <地域>西三河
てんてこ祭りの行列 神社に入る厄男(やくおとこ)たち

<関係地>西尾市熱池町八幡社  (名鉄西尾線西尾駅下車,名鉄バス一色行乗り換え,熱池下車徒歩5分)
<概要>
西尾市の熱池(にいけ)八幡社で行われるてんてこ祭りは,天下の奇祭として有名で,県の無形民俗文化財に指定されている。起源は諸説あるが,その一つによれば1140年ほど前の清和天皇の大嘗(だいじょう)祭の折に,熱池町八幡社一帯が悠紀斎田(ゆきさいでん)に選ばれ,伊勢神宮への献上米が作られた時の御田植(おたうえ)儀式が,農業祭(豊年祭)として今に伝わるものであるという。厄男のたたく「てんてこ,てん」という太鼓の音色から,てんてこ祭りと呼ばれるようになった。現在は,毎年1月3日午後1時から行われている。
祭りは,先駆(塩まき),神職,社守,町内会長,社寺2名,そして赤い装束の6人の厄男たちが町内を行列するところから始まる。男たちは,太鼓,米びつ,生魚,竹ぼうきなどを担いでいる。また,腰に大根で作った飾りを付けて,太鼓のリズムに合わせて,腰を振りながらゆっくり行進をする。
八幡社に着いた一行は,施肥作業をまねた,わら灰をまく神事を行う。竹ぼうきを持った者たちが威勢よくわら灰をまき散らす。この灰をかぶると厄除けになるといわれており,参拝者たちは,舞い上がる灰の中に身を任せる。その後,参拝者に酢めしが配られた後,神前で式を行って祭りは終わる。

<学習のポイント>
てんてこ祭りについての言い伝えや歴史について調べてみよう。
てんてこ祭りで使われている衣装や小道具の意味について調べてみよう。

<見学のポイント>
奇祭と言われるだけあって,使われている衣装や飾り,小道具はどれも特徴的なものばかりである。こうしたものに目を向けつつ,ユーモラスな祭りの雰囲気を楽しみたい。

<参考資料・ホームページ>
西尾市教育委員会事務局文化振興課ホームページ  http://www.city.nishio.aichi.jp/index.cfm/8,0,91,408html
「天下の奇祭西尾のてんてこ祭り」(西尾市役所市民部商工課発行)

<問い合わせ先>
西尾市観光協会(西尾市役所商工課内) 0563−56−2111(代表)

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