知立の山車文楽とからくり(ちりゅうのだしぶんらくとからくり)−国指定重要無形民俗財− <始まり>江戸時代 <地域>西三河
知立まつりの様子 山車の上で演じられる文楽

<関係地> 神田知立神社 知立市西町 (名鉄名古屋本線知立駅下車,徒歩10分)
<概要>
知立まつり(知立神社の祭礼)の歴史は古く,1653年(承応2)から続いている。毎年5月2日・3日に行われ,2年に一度の本祭(ほんまつり)には,豪壮な5台(高さ約7m,重さ約5トン)の山車(だし)が町内を練り歩き,神社に奉納され,たくさんの参拝者でにぎわう。5台の山車は,中新町,宝町,本町,西町,山町が1台ずつ所有しており,それぞれ特徴がある。
この山車の上で文楽(三人遣いの人形浄瑠璃芝居)が上演される。文楽は各地で上演されているが,山車の上で上演するのは知立だけであり,国の重要無形民俗文化財に指定されている。知立では,1747年(延享4)から始まっており,250年の歴史がある。現在では,3台の山車で「傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると)」や「神霊矢口の渡し(しんれいやぐちのわたし)」などが上演されている。
知立のからくりは,浄瑠璃にあわせて,からくりだけで上演する大変めずらしいもので,現在は「一の谷合戦」を上演している。からくりは糸を使って動かしており,操るのに高度な技術が必要で,このからくりも国の重要無形民俗文化財に指定されている。

<学習のポイント>
知立まつりの歴史について調べてみよう。
現在,知立の山車文楽やからくりがどのように行われ,また,保存されているのか調べてみよう。

<見学のポイント>
1年おきに本祭と間祭(あいまつり)が行われ,現在,本祭は西暦の偶数年に行われている。山車の上で行われる文楽やからくりはもちろんのこと,各町によって山車の飾りなどが違うので比較しながら見てみたい。

<参考資料・ホームページ>
知立市役所ホームページ  http://www.city.chiryu.aichi.jp/
「知立まつり」「知立の山車文楽とからくり」(知立市発行)

<問い合わせ先>
知立市歴史民俗資料館 0566−83−1133          

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