鳥羽神明社の火祭り(とばしんめいしゃのひまつり) −県指定無形民俗文化財− <始まり>平安時代 <地域>西三河
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火祭りに使われる「すずみ」 |
燃える「すずみ」に飛び込む奉仕者たち |
<関係地>西尾市鳥羽町鳥羽神明社 (名鉄蒲郡線三河鳥羽駅下車徒歩10分)
<概要>
三河鳥羽「神明社」で行われる火祭りは,大変勇壮な祭りとして知られており,県の無形民俗文化財に指定されている。祭りの起源は不詳だが,約1200年前の大同年間と言い伝えられている。
祭りは毎年旧暦の1月7日(現在は,2月の第2日曜日)に行われている。まず,高さ約5メートルの「すずみ」(大松明)を二基作る。「すずみ」の中には,神木と十二縄が納められている。祭りが行われる鳥羽町を「福地(ふくじ)」と「乾地(かんじ)」の2つの地域に分け,それぞれの「すずみ」に火をつける。祭りのクライマックスには,厄男と,それを助ける奉仕者たちが魔よけの意味をもつと言われる古いのぼりで作った衣装をまとい,燃えさかる「すずみ」に飛び込んでいって,中から神木と十二縄を競って取り出す。「福地」「乾地」のいずれが早く神木と十二縄を神前に供えるか争い,その結果でその年の豊凶を占う。「福地」が勝てば豊作,「乾地」が勝てば凶作と言われている。
現在では,祭りのしきたりや「すずみ」の作り方を若い人たちに伝えるため,県や市が保存会に助成を行っている。
<学習のポイント>
火祭りについての言い伝えや歴史について調べてみよう。
現在,火祭りが行われている様子や祭りに対する人々の思いについて調べてみよう。
<見学のポイント>
約5メートルもある大松明が燃えさかる中,その火の中に飛び込んでいく男たちの姿は圧巻である。できれば,「すずみ」を作っている様子なども見てみたい。
<参考資料・ホームページ>
「はずの文化財」(幡豆町民俗資料館発行)
「探訪幡豆」
<問い合わせ先>
幡豆町歴史民俗資料館 0563−62−3102
幡豆町観光協会(幡豆町役場産業課内) 0563−63−0126
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