馬越長火塚古墳(まごしながひづか) 県指定史跡
                   <時代>
古墳時代  <地域>東三河
馬越長火塚古墳の石室内

<所在地> 豊橋市石巻本町紺屋谷(こんやだに)
         (豊鉄バス豊橋和田辻線四ツ谷行き 馬越バス停下車徒歩15分)

<概要>
 馬越長火塚古墳は,県下最大の横穴式石室をもつ前方後円墳である。土地の人は古墳のことを火塚(ひづか)と呼び,石室が長くて大きいこの古墳を長火塚(ながひづか)と呼んだ。現在は古墳の前方部が切り取られているが実際は60m以上あったと推定されている。前方部は26m,高さ2m,後円部は直径32m,高さ5.5m,で南側に横穴式石室の入り口がある。石室は前後2室からなり,全長は17m,奥壁の幅1.7m,高さ3m,で愛知県下では最大の石室を誇る。出土品等により6世紀後半の築造と思われ,国造(くにのみやつこ)程度の豪族の墓だと考えられる。太平洋戦争中には石室が陸軍の倉庫として利用された。その際に金銅製の飾り1つと須恵器(すえき)2個が発見されている。

<学習のポイント>
 古墳時代後期の特徴である横穴式石室をもった古墳であり,石室内部の保存状態も良好なので,その内部構造などを調べてみるとよい。
<見学のポイント>
 石室の内部に入って見ることができる。馬越長火塚古墳は6基からなる紺屋谷古墳群の一つであり近くには宮西古墳など見学できる古墳がある。
<参考資料>
 「豊橋市史」 「図説東三河の歴史」 「東三河の歴史」 「豊橋の史跡と文化財」
<問い合わせ先・ホームページ>
 豊橋市美術博物館 0532-51-2882  http://www.toyohaku.gr.jp/bihaku/

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