旗頭山古墳群(はたがしらやまこふんぐん) <時代>古墳時代  <地域>東三河
復元された26号墳(積石塚古墳)

<所在地> 新城市黒田高縄手7(JR飯田線新城駅から豊鉄バス富岡線黒田下車徒歩15分)
        新城市庭野桜淵公園内(JR飯田線新城駅下車徒歩25分))

<概要>  
 豊川の左岸,豊川市一宮と新城市八名井(やない)の境界に旗頭山(はたがしらやま)がある。その山頂に38基の古墳からなる旗頭山古墳群がある。古墳時代後期に見られる群集墳で,形態も直径10m以内の円墳がほとんどである。古墳は大小の石のみを積み上げる積石塚古墳で,日本では香川・徳島・長野・埼玉のみで見られる非常にめずらしい形式で造られている。愛知県内では東三河にだけ見られる。朝鮮の古代古墳の形式でもあるため,この地方と朝鮮からの渡来人との関係が推測されている。17号墳は1952年(昭和27)に発掘調査され,竪穴式石室をもつ双墓で,須恵器(すえき)や碧玉の管玉(くだたま),直刀,鉄鏃(てつぞく)などが出土した。 

<学習のポイント>
 古墳時代後期の特色を調べ,群集墳のもつ性格や前期・中期古墳との違い,時代背景の変化について考えさせたい。
<見学のポイント>
 採石や豪雨により破損が進み崩壊したものもあるが,現在24基が県指定史蹟として保存されている。また崩壊の危機にあった26号墳は,新城市の桜淵公園の青年の家に復元されているので気軽に見学できる。
<参考資料>
  「一宮町誌」・「愛知県の歴史散歩」・「新城市誌」・「図説東三河の歴史」
<問い合わせ先>
 豊川市一宮歴史民俗資料館 0533−93−3013

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