犬頭神社(けんとうじんじゃ) <時代>奈良時代 <地域>東三河
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犬頭神社 |
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<所在地>豊川市千両町糸毛(名鉄名古屋本線国府駅下車徒歩約1時間)
<概要>
古代東三河は白絹や生糸の産地として知られていた。特に生糸は犬頭糸(けんとうし)と呼ばれ,良質な糸を納める12国のうちの一つであった。犬頭糸の名称は『今昔物語集』に次のようにある「三河のある郡司は二人の妻に蚕を飼わせていたが,本妻の蚕が死んで糸が取れなくなり,郡司は本妻のもとへ来なくなってしまった。ある日ようやく見つけた一匹の蚕を飼っている白犬に食べられて本妻が悲しんでいると,犬は鼻の穴から多くの白い糸を出し死んでしまった。その後も,犬の墓に植えた桑に蚕が付き,上質の生糸が取れるようになった。」犬頭神社の境内には今も御神木の桑の大樹がある。
<学習のポイント>
当時の三河が絹糸の産地であったことを学習し,また,布や絹糸で納めた律令国家の税制である調についても学習してみる。
<見学のポイント>
現在も神社には大きな桑の御神木がある。あわせて,この地方の生糸にゆかりの深い輪繰り神社や服部神社も見学するとよい。
<参考資料>
「豊川市史」 「図説東三河の歴史」「愛知県の歴史散歩」
<問い合わせ先・ホームページ>
豊川市ホームページ
http://www.city.toyokawa.lg.jp/
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